特撮 「夏盤」 レビュー
特撮の5枚目のアルバム「夏盤」(2004/06/30)のレビュー。
その名の通り夏をテーマにしたアルバムだがリリースは6/30と微妙に夏感が薄い。しかし夏に聴くことを考えるとこの位のタイミングがベストか? 特撮(オーケン)らしいのは、アングラな奴らのための夏をテーマにしていることだろうか。
1.アングラ・ピープル・サマー・ホリデイ☆☆☆★(3.5)
このアルバムの言いたいこと全部終わったな感のある曲。メロディない系のがなり曲の中ではかなり好き。「おー」の元気のなさとか、サビの締りのなさとか地味な緩さが結構好き。アンチテーゼとしてかなりレベル高いなと思う。
2.ロードムービー☆☆
達郎!
3.エレファント☆☆
この曲サンプリング元があると思うんだけど確かにこの音、象っぽいよね。
NARASAKIのパートが好き。
4.花火☆
重苦しい。そういう曲なんだからそうなんだけど、やっぱツェッペリンとかキンクリ、フロイドの影響あるんだろうけど重苦しい曲はほんとに聴きづらい。
5.湘南チェーンソー☆
アングラ湘南。ジェイソンに憧れたのかな。
夜歩くプラネタリウム人間みたいな。星と魚の中を。みたいな。
オーケンの歌詞、この時期はなんか群像劇的なのを描きたいのかな、という内容が多いですね。
7.シーサイド美術館☆☆★(2.5)
嫌いじゃないです。このアルバムの「アングラさ」では一番好きかも。お酒とかちびちび飲みながらBGMとして聴きたいような感じ。
総括☆☆
あまり聴かない。アングラな夏をテーマにしてるし当たり前だけどジトッと空気が詰まる感じ。夏のジトッとした嫌な感じ。
僕が日本の音楽にアングラさを殆ど求めていないのがこのアルバムの評価が低くなる理由な気がする。アングラさと理解出来る言語が同じ線上にあると脳が気持ち悪くなってしまうんだよな。コンセプトとしての一貫性は強く、音楽性も肩の力が前に比べ抜けていて良いと思う。